2018年12月6日、大分県最大の調剤薬局チェーンである永冨調剤薬局とメディカルシステムネットワークが株式譲渡契約書を締結した。
調印式は和やかなムードで行われ、HPでのリリース、大分県合同新聞の取材、従業員への開示と続いた。

成約式
成約式での様子(右が永冨調剤薬局 代表 永冨茂氏)


そしてこのニュースは翌日の朝刊の経済面のトップを飾った。

譲渡を決断したのは・・・超優良企業!

永冨調剤薬局は、大分県で23店舗を展開し年商38億円を超え、毎期増収している超優良企業である。
代表の永冨茂氏は、保険薬局協会、薬剤師会の重役を歴任し大分県の医療への貢献が認められ、天皇陛下より藍綬褒章を受章している。
チェーンではあるものの、規模を追い求めるのではなく、医療の質を高めることを理念とし、健康サポート薬局を国が提唱する以前から、独自の「ヘルサポ(ヘルスサポート)」というシンボルを掲げて地域医療をリードしてきたことで、厚生労働省のモデルに認定された。
また、同社は『この春卒業する大学生らが選んだ大分県内の人気企業ランキング第5位』(プランニング大分調べ 2017年3月)を獲得したり、同社のキャラクターが大分合同新聞社企画のキャラクター人気投票(大分県内のお気に入りキャラクターを投票で選ぶ)で1位を獲得したりするなど、業界を超えて大分県を代表する企業である。

その永冨調剤薬局が、なぜ譲渡を決断したのか。

なぜ譲渡を決断したか?

調剤報酬改定が進む中で、地域の医療に貢献するためには、単独で経営するよりも、文化の合う大手のグループに入るほうがよいと考えたためである。
共同採用で優秀な薬剤師を獲得したり、自社の薬剤師が全国の優秀な薬剤師と共に研修をうけることで、より広い視野を得ることができる。
経営陣は、月1回の幹部会にて他のグループの経営者と交流する機会も生まれ、新たな視点で経営していくことができる。

どこをお相手として選ぶか?

相手を選ぶ上で永冨氏が最も重要としたのは、会社、従業員のことを考え、理念・文化の合う相手と組むことである。
譲渡対価ではよりよい条件でのオファーがある中で、同じ地域薬局を標榜するメディカルシステムネットワークを選んだ。

これから日本全国の地域を代表する薬局の大手グループ入りが加速する。
その中で、メディカルシステムネットワークが永冨調剤に選ばれたことは、メディカルシステムネットワークの評価があがることを意味し、同じグループに入りたいという経営者も増えるだろう。
その意味においてはこれから起きていく再編をリードするのは、地域医療を作ってきたオーナーから共感を得られる志を掲げた薬局経営者であろう。

本件の詳細については、2/17迄全国各地で開催している『Pharmaway~調剤薬局経営戦略セミナー~』で解説する。
永冨調剤薬局のM&Aドキュメンタリー動画も放映するので、ぜひご参加いただきたい。

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AUTHOR PROFILE

業界再編部 シニアディールマネージャー

小林 大河

早稲田大学国際教養学部卒業後、日本M&Aセンターに入社し、業界特化事業部の立ち上げに参画。IT業界担当として、電子カルテ最大手のワイズマンによる日本最速のメール配信エンジンを持つバイザー社の買収を成約に導く。2017年より、調剤薬局専門のアドバイザーとして、東北地方の地域No1薬局の譲渡及び北関東地方の地域No1薬局の譲渡を主担当として成約。2018年度日本M&Aセンターのトップセールスとなり、最優秀営業社員賞を受賞。現在は、大手調剤薬局を担当する。